子供の読む力・言葉の力が伸びる! 文章を丸ごととらえるフレームリーディング(4)説明文をとらえる~中学年編

筑波大学附属小学校教諭 青木 伸生

 ◆事例の数え方

全ての説明文は、「数える」と「選ぶ」で授業をすることができる。それがフレームリーディングの手法である。数えるものは、教材研究で決めるしかないし、それが一つと限らない。さまざまな角度で多様な読み解きができるから、読む授業は楽しいのだ。

ただ、数えるとき、「いくつ」と「何種類」は、明確に区別して問い掛けることが重要である。

◆「大豆」は何種類?

3年生の説明文に「すがたを変える大豆」という文章がある。大豆がさまざまに姿を変えて食されているという内容だ。

大豆が姿を変えたものをバラバラに数えると、▽豆まきの豆(いり豆)▽煮豆▽きな粉▽豆腐▽納豆▽みそ▽しょうゆ▽枝豆▽もやし――の九つになる。

子供たちには、「いくつ」と問わずに「何種類」と問う。すると、いろいろな答えが返ってくる。煮豆の色分けした例も書かれているので、今までの授業で挙がった最多は12種類である。9種類と数える子供もおり、その他に、8や7、5種類などの数も出てくる。

◆事例から文章構成へ

7種類との回答は、納豆、みそ、しょうゆを一つにまとめて数えた場合に出てくる。どれも「目に見えない小さな生物の力をかりて、ちがう食品にするくふう」の仲間である。これを、ナットウキンの力を借りる「納豆」と、コウジカビの力を借りる「みそ・しょうゆ」に分けると8種類になる。「豆腐」は、「大切な栄養だけを取りだしてちがう食品にするくふう」として紹介されているので、「ちがう食品」の仲間として、「納豆・みそ・しょうゆ」に合わせると6種類になる。

各段落で書かれている「くふう」の数を数えると5種類になる。ここで子供たちは、食品が段落のまとまりごとに紹介されていることに気付く。

◆子供が発見する授業

3から7段落の文章は、五つの段落ごとに、大豆を食べやすくする「くふう」が書かれている。

この部分の授業で、教師が「3段落には、どのような『くふう』が紹介されていますか」と質問してしまうと、子供は、文章に書かれていることを答えるだけになってしまう。

これでは、子供の気付きや発見がない。問い掛け方を工夫して、子供がより主体的になる授業をつくることが大事だ。

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