子供の読む力・言葉の力が伸びる! 文章を丸ごととらえるフレームリーディング(6)ライティングへ

筑波大学附属小学校教諭 青木 伸生

◆フレームライティング

これまで、文章のフレームを捉え、説明文全体を読む手法について紹介してきた。小学校で学習する説明文のフレームは、大きく分けて四つしかない。そのため、この四つを学ぶと、説明文の全体像を大体把握することができる。

その四つとは、(1)時系列型=時間や事柄の順序に沿って説明されているもの(2)頭括型=筆者の主張やまとめが文章の最初の方に示されているもの(3)尾括型=筆者の主張やまとめが文章の最後の方に示されているもの(4)双括型=筆者の主張やまとめが文章の最初と最後の方に示されているもの――になる。

この四つのフレームを身に付けると、子供は、それを使って文章を書くことができる。これが「フレームライティング」である。

◆時系列型で文章を書く

「体育で行った活動を時系列型で書いてみよう」と投げ掛けて、時系列型の文章を書くことができる。「はじめに」「つぎに」など、順序を表す言葉を使いながら書けばよい。

頭括型の文章では、次のようなものが挙げられる。

例えば、「わたしは、ねこと犬なら犬の方が好きです。そのわけは三つあります。一つめは、犬の方がわたしの言うことをよく聞くからです。お手とか、おすわりというと、すぐにします。ねこは言ってもやってくれません。二つめは、知らない人が来たときにほえて教えてくれるからです。番犬として役に立っています。ねこは教えてくれません。三つめは、かわいらしいからです。ねている顔や、ごはんを食べている時の様子が、わたしはすきです。」などだ。

文章のはじめに結論を書き、その後ろに理由を書くスタイルになっている。

◆文章のフレームを変える

取り上げた文章は、フレームを変えることができる。「頭括型で書いた文章を尾括型に書き換えよう」とか、「今日は双括型に挑戦してみよう」などと投げ掛けながら、子供たちに自分の書いた文章のフレームを変更させる学習が可能である。

このような学習を積み重ねると、新たな説明文に出合ったときに「この文章は何型だろう」という意識で、文章を読む子供が育つ。