小学校教員が身につけたい 授業に自信を持つための英語発音講座(5)音のつながりに慣れる

早稲田大学教育・総合科学学術院教授 折井麻美子

■連結現象とは

英語の「音変化」現象の中で、リスニングと発音で最も重要なのは、連結現象である。

英語のリスニングが難しいと感じられる理由の一つに、「単語がつながって聞こえて、単語の数だけ発話されていないように感じる」ことがある。内容を理解する上でも、英語の連結現象に慣れておくことは非常に大事である。

発音する際も、つなげて一息に言わないとぶつ切れのように聞こえ、不自然な発音になってしまう。

■滑らかにつなげる連結

英語では、単語を1語ずつ区切らず、つなげて話すのが普通である。単語の区切れ目をつなげるので、2単語が一つの単語のように滑らかにつながって聞こえる。

連結が起こるのは、先行単語が子音で終わり、後続単語が母音で始まる場合である。これは、子音と母音の組み合わせが「開音節」と呼ばれ、一番言いやすい組み合わせだからだ。隣り合った場合に言いやすくしようとする発話上の工夫である。

日本人は、このような連結を日本語ではしないため、連結の練習をよくすることが必要だ。

■破裂音+母音

子音であれば、破裂音、摩擦音、鼻音、接近音のいずれも連結の対象になる子音だが、特に破裂音の時、連結が最も発生する。

(1)の場合、「rub it on」と3単語を切りながら言うのではなく、「rabitton」のようにつなげる。(2)と(3)も滑らかにつなげるようにする。

検定教科書の付属CDでは、初級者向けに分かりやすくするため、連結をしないで録音しているケースもある。しかし、英語話者の発話ではごく自然になされるので、児童・生徒も連結のある発音に慣れておく必要がある。

特に、意味のまとまりがある単語が続いている場合は、連結することが自然なので、音読指導の際は、意識してひとまとまりに(一息で)発話することを促すとよい。

■鼻音+母音

鼻音も連結しやすい子音である。特に(4)から(6)のような頻出の組み合わせでは、ほぼ毎回連結する。

■接近音[r, l]+母音

接近音も連結することがあり、特に意味的なまとまりがある(7)から(9)のような場合は連結するのが普通である。

◆連載内容対応動画はこちら↓

「英語の発音4(音変化:連結)」