小学校教員が身につけたい 授業に自信を持つための英語発音講座(7)アとイに紛らわしい音

早稲田大学教育・総合科学学術院教授 折井麻美子

■日本語の「ア」と紛らわしい音

英語の三つの母音、hat [æ] vs. hut [Λ] vs. hot [ɑ]を対比させながら練習していく。

hat [æ]

唇を強く左右に広げるような「エ」の形を作りながら、長めに「ア」と言う。これ以上広げることができないくらい広げる必要があるが、子供がけんかしている友達に向かって「いーだ」とするように、ぐーっと広げるとよい。舌は「エ」の時のように、口先から見える状態を作るようにするとよい。

hut [Λ]

口を閉じ気味にして,のどのやや奥で、低めに短く弱く「ア」と発音する。のどの調子を確かめるように、のどに手を当てて出すと、自然に喉の奥で声を出すことができるので、慣れるまでは手を当てて練習するとよい。

hot [ɑ]

あごを下げ、口を大きく開けて明るい響きで「ア」と言う。あごをがくっと開けることがポイントである。普段使わない動きなので、違和感を感じることもあるが、あごに手を軽く当てて、あごを下げてがっくんとなるようにするとよい。

<対比練習>

各母音が入った単語を(1)~(3)で練習する。発音の対比ができているか、自分で確認しながら発音してほしい。

次の(4)の文には三つの母音が入っているので、各音の違いに注意して言ってみよう。

■日本語の「イ」と紛らわしい音

英語の二つの母音、sit [ɪ] vs. seat [i:]を対比させながら練習していく。

sit [ɪ]

力をあまり入れずに短めに発音する。日本語の「イ」になりやすい場合は、のどの奥で低めの音を出すつもりで発音することをお勧めする。日本語の「イ」に代用しがちなので、イとエの中間の音で出すのを心掛けるとよい。例えば、英語という単語のEnglishでも、イングリッシュとならないように注意する。

seat [i:]

日本語の「イ」よりも唇を左右に強く引き、強めに長く発音する。

<対比練習>

各母音が入った単語を(5)~(7)で練習する。発音の対比ができているか、自分で確認しながら発音してほしい。

次の(8)の文には2母音が入っているので、各音の違いに注意して言ってみよう。

◆連載内容対応動画はこちら↓

「英語の発音5(母音:「ア」「イ」と紛らわしい音)」

関連記事