小学校教員が身につけたい 授業に自信を持つための英語発音講座(8)⽇本語⼆重⺟⾳との区別を

早稲田大学教育・総合科学学術院教授 折井麻美子

■「ウ」「エ」「オ」と紛らわしい音

今回は、日本語の「ウ」「エ」「オ」と間違えやすい音を二つずつ練習する。二重母音が出てくるので、日本語の二重母音との違いを意識しながら練習してもらいたい。

■日本語の「ウ」と紛らわしい音

日本語の「ウ」は、唇を緩め気味に平たく狭めて発音するのに対し、英語の[u(:)]と[ʊ]は唇を丸く突き出して出す音で、舌はやや引き気味にする。唇の形の違いを意識することが正しい発音の第一段階になるので、常に意識するようにする。

pool[u(:)]

唇を強く丸めて突き出しながら、緊張した長い音を出すようにする。

pull [ʊ]

唇を丸めて少しだけ突き出し、短く「ウ」と「オ」の中間の音を出す。日本語のように、口先で「ウ」と言わないよう、やや口の奥で出すようにする。

〈対比練習〉

二つの母音が入った単語例を(1)〜(3)で練習する。

次の(4)の文には2母音が入っているので、各音の違いに注意して言ってみよう。

■日本語の「エ」と紛らわしい音
met [e]

日本語の「エ」よりも舌と唇を弛緩(しかん)させ、心持ち口を開け気味にするとよい。

mate [eɪ]

始めの[e]を強く言い、[ɪ]を弱く添え、流れるように一連の移動音として発音する。

〈対比練習〉

二つの母音が入った単語例を(5)〜(7)で練習する。

次の(8)の文には2母音が入っているので、各音の違いに注意して言ってみよう。

■日本語の「オ」と紛らわしい音
bought [ɔ(:)]

あごを下げ、喉の奥から、舌をできるだけ低く根元の方に引きつけて「オー」と発音する。唇の丸みを失って[ɑ]と同じように発音する人も米国では非常に多い。

boat [oʊ]

[ɔ]よりも唇を小さく丸めて短く強めに発音し、さらに唇をすぼめながら、[u]の方向に向かって滑らかに発音する二重母音である。

〈対比練習〉

二つの母音が入った単語例を(9)〜(11)で練習する。

次の(12)の文には2母音が入っているので、各音の違いに注意して言ってみよう。

 

◆連載内容対応動画はこちら:

「英語の発音6(母音:「ウ」「エ」「オ」と紛らわしい音)」