いじめのエビデンス(12)予防の発想―BE A HEROプロジェクト

子どもの発達科学研究所主席研究員 和久田 学

生徒指導というと、事実上、非行、暴力行為、いじめなどの問題を起こした子供への指導や、不登校の子供に対する対応が主になっている。だが本来は、そうした発達上の問題を起こさないよう予防することが重要とされている。

ところが案外この「予防」が分かりにくい。予防とは「問題を起こさない」状態をそのまま保持することを意味する。つまり、問題のある子供を指導し解決に導くのに比べ、はるかに結果が見えにくいのである。

しかし、本来、予防教育とはもっと積極的な意味を持つものらしい。……

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