問題行動が激減する MLAの理論と実践(5)助け合いながら学び合う

MLA研究開発者会議

協同学習は、MLAの中でも学習場面におけるピア機能(仲間同士で支え合う)の向上に焦点を当てるプログラムだ。しかし、集団の機能向上だけがプログラムの目的ではない。MLAの協同学習の理念は、自立した学習者として適切に社会的・情動的スキルを使い、個々のキャリアに関する目標達成を目指すことができる個人の育成にある。

MLAにおける協同学習の特徴は、全ての児童生徒を対象に、感情の交流を基盤にした学習内容に関するコミュニケーションを楽しむことを念頭に置いている点である。学習内容が分からない状態から分かるようになる過程で、分からない状態の苦しさや、分からないことを表明したり相談したりする懸念を集団で共有することを出発点にしなければ、真に学習をサポートし合える集団にはならない。これは、感情の交流を重視するMLAの協同学習に通底する考えであり、MLAの取り組み当初から現在まで変わっていない。

「感情の交流を基盤とした集団の成長」という理念の下実施した協同学習で、われわれは興味深い成果を得た。……

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