主体的・対話的で深い学びを実現するパフォーマンス評価(10)取り組みを始める人への留意点

京都大学大学院教育学研究科教授 西岡 加名恵


連載を終えるに当たり、これからパフォーマンス評価に取り組もうとする人に三つの留意点を届けたい。

第一に、評価の改善にはまず、教育目的と教育目標の明確化が必須だという点だ。パフォーマンス課題に適しているのは、知識やスキルを統合して得られる「原理や一般化」に関する理解である(図)。そのような理解は、長い時間をかけて徐々に深まっていくものだ。また、身に付けた理解をリアルな場面で使いこなし、探究を深めていく学習を組織してこそ、ポートフォリオを使う意義がある。パフォーマンス評価の導入は、学力観の転換と表裏一体のものとして構想されるべきだろう。

第二に、評価方法や評価基準はさまざまなものを組み合わせて用いる必要がある。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。