「書く力」で子供を伸ばす(5) バラエティー日記のススメ

関西学院初等部教諭 森川正樹

日記指導の意味

日記は、子供たちに書き慣れさせるために取り入れる。日々書いている、という状態を日記でつくり、「空気を吸うように書ける身体」に変貌させたい。

また、日記は作文練習の場にもなる。「書き出し」を学習させたならば、その日の日記ではそこに気を付けて書かせる。このように、すぐ文章を書く練習ができるのが日記である。

バラエティー日記

私は日記指導を「バラエティー日記」と呼んでいる。その日の出来事だけでなく、さまざまなテーマを与えて書かせているからだ。これまで与えてきたテーマは100以上にも上る。

私が監修した『ティーチャーズログ・ノート2019』(フォーラムA企画)に詳細を載せているが、今回はその中の①~⑳を紹介する。

①「紹介します!○○さん!」友達や知り合いを紹介

②「クラスのメンバー紹介」クラスの仲間を一人ずつ紹介

③「私実は○○なんです!」こっそり教える私の秘密

④「私の好きなもの」好きなものについて熱く書く、語る

⑤「私の取扱説明書」自分の説明書

⑥「名人紹介します!」“○○の名人”を教える

⑦「ハッピー体験!」幸せな体験のお裾分け

⑧「先生へ」教師に書く手紙や意見

⑨「私を漢字1字で表すと?」自分を漢字1字で表し、説明

⑩「クラスを漢字1字で表すと?」クラスを漢字1字で表し、説明

⑪「今これに熱中しています!」熱中していることを紹介

⑫「生まれ変わったら……」生まれ変わったら何になりたいか

⑬「今なら言えることですが」“暴露します!今なら!”な話

⑭「痛い話」けがや残念な話

⑮「ありがとう!」感謝の気持ちを伝えよう

⑯「大ピンチな話」自分の、人の大ピンチを紹介

⑰「小さい頃のおもしろエピソード」小さい頃のエピソードを聞いて書く

⑱「思い出し怒り!」“そういえば腹が立った!”エピソード

⑲「未来日記を書こう!」将来の自分を想像して書く

⑳「私の名言・格言」名言格言を作っちゃおう!

このように子供たちが書きたくなるテーマを与え、宿題として書かせている。

小学生は何をやるにもメンタルが大きくものをいう。どんな活動でも、最初に「え、面白そう!」「やってみようかな……」と思えるかどうかでクラスの雰囲気は一変する。だからこそ、魅力的なテーマを収集、提供したい。

「読み聞かせ」とセットで

日記を書かせたら、必ず読み聞かせをしよう。教師はニコニコしながらクラスの子供の日記を読み聞かせる。日記を読まれた子に注目が集まる。
そのうち誰が書いたのか当てる子が出てきて、だんだんクラスの雰囲気が良くなっていく。日記は学級経営にも大いに役立つ。