発達障害を抱えた子の可能性を伸ばす指導(10)個人の満足を社会的ニーズに


明蓬館高等学校校長 日野 公三

思春期から青年期の特別支援教育で目指す自立とは、生徒ができることをスモールステップで増やしていけるよう、支援と伴走を繰り返すことだ。合わせて、生徒が依存できる人に巡り合える機会を創出することである。少しずつであっても、そうした人や対象を増やしながら、他人の力や援助でできることを広げる。それに尽きるだろう。

そのために、私たちのSNEC(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)では個別の教育支援計画を作成し、指導している。高校で生徒が依存できる人を増やすには、学校と家庭だけではなく、福祉、医療、地域(行政)、企業などの各セクター(領域)と協働して、支え手や伴走者を見つける視点が必要だ。

高校で特別な支援が必要な生徒には、受給者証や障害手帳があれば、行政も障害者総合支援法にのっとった支援の対象として、積極的に相談のテーブルについてくれる。……

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