
東京都立高島高校教諭 大畑 方人
18歳選挙権の導入を機に、模擬選挙を実施する学校が増えてきた。筆者は2005年のいわゆる「郵政選挙」以来、実際の選挙を題材とした模擬選挙にたびたび取り組んできた。生徒の政治的関心を高め、主体的な投票行動を促す点で非常に学習効果が高いと感じている。
具体的な授業展開は①公示日のニュース映像を視聴し、各党首の第一声を確認②第一声に関する新聞記事を読み、各党首の主張に対する評価をワークシートに記入③各政党の政策比較表(各新聞社が作成したものなど)を読み、その評価をワークシートに記入④グループで各党の政策について話し合う⑤ボートマッチ(毎日新聞「えらぼーと」など)を使用して自分の考えに近い政党を確認⑥実物の記載台と投票箱を使って投票を体験――である。
このような模擬選挙をする場合、政治的中立の確保が必須の条件になる。……
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