小学校から高校までを1冊に「キャリア・パスポート」が描く軌跡(3)教育活動の特質に応じて実践


筑波大学教授 藤田 晃之



新学習指導要領の方向性を示した中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(2016年12月)は、キャリア・パスポートの導入を求めた際、「特別活動を中心としつつ各教科等と往還しながら、主体的な学びに向かう力を育て、自己のキャリア形成に生かすために活用できるものとなることが期待される」と述べた。

これを受けて告示された新指導要領の総則では、「特別活動を要としつつ各教科等の特質に応じて、キャリア教育の充実を図ること」と定めている。

「要(かなめ)」とは、そもそも「扇の骨を留めるのに用いるくぎ。また、扇の骨を留める場所」(大辞林)という意味を持つ。まず扇面と骨があって、それがばらばらにならないようつなぎ留めるのが要の役割である。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。