「書く力」で子供を伸ばす(7)自学指導に取り組もう

関西学院初等部教諭 森川正樹

日記指導と同じように、家庭学習において書き慣れ、机に向かう習慣をつける意味で重宝するのが「自学」である。

ノート見開き2ページの自学

子供たちに、ノート見開き2ページでまとめる自学を紹介する。一番手っ取り早いのは実物を見せることだ。実物がなければ教師が自作するとよい。

私が開発した、子供が自学を書き進められるノート『書きながら書けるようになる魔法のノートMagic Note』(学校図書)も参照願いたい。

自学は文字通り自分で進めていく学習なので、楽しく取り組んでもらいたい。そこでテーマは自由とし、子供自身が興味を持ったことについて書かせる。もちろん、テーマの紹介は大切だ。

自学テーマ

子供たちに人気のテーマは▽昆虫▽恐竜▽ペット▽さまざまな国や地域▽乗り物――などだ。

今年のゴールデンウイークに取り組ませた自学のテーマには「ブラックホール」や「令和」といった時事ネタも見られた。そのとき子供たちが調べたい、知りたいと思ったことがテーマになる。まずは意欲的に進められるかが鍵だ。

自学指導のポイント

以下のポイントを少しずつ子供たちに教えていく。

①タイトルが大きく見やすい

②小見出しを付ける

③記事の部屋割りがはっきりしている

④文字が読みやすい

⑤イラストを描いたり、写真を貼ったりして分かりやすくする

⑥キャラクターや模様を付けてデザイン性を持たせる

⑦不自然な余白がない

⑧自分の感想を書く

子供たちには、今回は①と②、次回は③と④というようにポイントを積み上げながら指導していく。

これらを基本に「出典」を明記することや適度な情報量など、子供たちの様子、学年に応じてポイントを付け足していけばよい。

評価

ポイントの①ができていれば評価は「A」というように子供たちに伝える。

加えて②や③の要素もクリアしていれば「A」→「S」→「SS」のように評価を上げていく。

一つの作品に悩んで評価に時間を掛けてしまうと、なかなか進まない。とにかく自学をたくさん見て評価し続けることだ。何十、何百と見続けているうちに「うん、SS」と一読して評価がスッと出てくるようになる。数をこなそう。

イベントを仕組む

自学が盛り上がる要素にイベントがある。「自学コンテスト」と題して学期に一回ほど学年全員の自学を展示し、ゴールド、シルバー、ブロンズ、特別賞などを発表する。

子供たちもさまざまな自学を見ることによって、一気に良いイメージが蓄積される。次のコンテストでは見違えるように上手くなっている。