校則にしばられる生徒たち―浮かび上がる学校の歪み(4)ウェブに届いた切実な声

ストップいじめ!ナビ副代表 須永 祐慈

私たちのプロジェクトのウェブページに寄せられた声は、設置から4カ月で200件以上、現在は300件を超えた。

投稿は理不尽さを感じた人が積極的に書いているので、必ずしもこれらが社会の総意とは言えない。だが、当事者がどれだけ理不尽な校則に苦しんだのか、切実な思いにあふれたものが多く、決して無視できない。

投稿の内訳は約6割が本人、保護者が2割強。経験した年代は現役の中高生が約5割、2010年以降に中高生だった人が2割弱だった。現役の子供が多い一方で、過去に経験した校則が今も強く心に残り、投稿する人がいることも見逃せない。

プライバシーに配慮した上で、最近の事例を紹介しよう。

①細かい毛髪指導「髪型や眉毛に関する細かな校則があり、髪を切った直後に、くせ毛の自分に『まっすぐ伸ばせば、眉に前髪がかかるという禁止事項に引っかかる』と注意された。禁止の理由を尋ねたが『校則も守れないやつは社会に出られない』といった的外れな回答のみ」(静岡県の公立高校生徒)
②細かい服装規定「女子は(細かい髪型指定に加えて)スカートは膝下。ストッキングや靴下は色指定、アンクルタイプは禁止。男子はソフトモヒカン禁止。眉、襟、耳に髪がかからない。第1ボタンまでしか開けては駄目。靴も内履きも外履きもトレッキングシューズも指定。私たちは軍隊にいるようだ、と親と話している」(山形県の公立中学校生徒)

③髪染めの強要「生まれつき髪の毛が茶色。長くなると茶色が目立つため、地毛証明書を提出済みでも、頭髪検査で『毛先を切れ』『結んで目立たないようにしろ』と言われ、髪を伸ばすことを許されない。訴えても変わらず、指導で散髪した際の費用も自己負担。修学旅行の写真を見返すと、そのことが一番に浮かぶ」(茨城県の私立高校生徒)

その他にも「パーマ禁止」で「くせ毛」の生徒たちが理不尽な指導を受けた事例や、肌着やブラジャーなど「下着のチェック」をされた事例が全国的にみられた。

校則問題は「ブラックだから校則は全廃すべき」「校則は社会に出たときにルールを守るためにある。徹底指導が必要」という二項対立で議論されやすい。

だが、私たちは校則をひとくくりにしてその是非を問うよりも、まずは実態を把握した上で、問題点を共有する必要があると考えている。少なくとも、理不尽な校則の事例は今も多くある。だからこそ、検証・改善の議論へとつなげていきたい。