小学校から高校までを1冊に「キャリア・パスポート」が描く軌跡(7)国内の先進事例―兵庫県の実践


筑波大学教授 藤田 晃之


「キャリア・パスポート」の全国的な導入に先駆けて、キャリア教育に資するポートフォリオ型の教材を開発し、活用している自治体は少なくない。県や政令指定都市レベルに限定しても、青森、秋田、埼玉、愛知、滋賀、兵庫、広島の各県、千葉市、川崎市などが挙げられる。

今回は兵庫県に注目し紹介したい。兵庫県のキャリアノートモデルの特質の一つは、その名称に表れている。「キャリアノート」を作成する主体は各学校であり、県教委が作成した収録シート類はあくまでも「モデル」にすぎないという方針は明快である。

実際に、教師用指導資料には「キャリアノートモデルを参考に、各学校や児童の実態に応じたキャリアノートを作成してください」といった指示が随所に見られる。……

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