小学校から高校までを1冊に「キャリア・パスポート」が描く軌跡(9) 海外での活用事例


筑波大学教授 藤田 晃之


 社会的・職業的自立に向けて必要な資質や能力を身に付けられるよう、子供たちがこれまでの学習経験を振り返ったり、自らの将来を展望したりするためのポートフォリオを導入している国は多い。とりわけ欧州各国ではその活用が進んでいる。

 例えば、オーストリアでは9年生(日本の中学校3年生に相当)から「My future Plus」と名付けられたポートフォリオの作成を推奨しているし、隣国のドイツでも、進路の選択・決定に資する目的の「Berufswahlpass」、社会参画に必要な資質・能力、職業技能の向上を支援する「Profilpass」が、中等教育段階から各州で活用されている。

 これらポートフォリオが電子化されている国も少なくない。……

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