『自律型学習者』を育てる学校改革(2) 改革の軸になる3つのC

新渡戸文化小中高校教諭 山本 崇雄

前回、新渡戸文化学園の教育活動の最上位目標が、持続可能で幸せな世界を創っていく「Happiness Creator(幸せ創造者)の育成」であると言いました。

教育活動では、Happiness Creatorになるべく、非認知スキルを身に付けた「自律型学習者」を育てていきたいと考えています。学校で自律型学習者として育ち、Happiness Creatorとして社会に出ていくイメージです。

今回は、自律型学習者の育成を目指した教育デザインの全体像がテーマです。新渡戸文化学園では、3つのCで始まるキーワードをカリキュラム改革の軸に据えています。

3つのCとはCore Learning(教科の基礎となる学び)、 Cross-Curriculum(教科の枠を超えた学び)、Challenge Based Learning(社会課題の解決に向けて行動する学び)です。

Core Learningに位置付けているのは、教科の基礎となる学習です。

Cross-Curriculumや、Challenge Based Learningを行うための、各教科の基礎になる知識や技能です。

Cross-Curriculumは、教科の枠を超えていく時間です。物事を複数の教科の視点から学んでいきます。

例えば、貧困の問題を英語と生物の視点で考えていくような授業です。問題解決の手段として、教科の知識やスキルを使うようになります。教科が違う複数の教員で授業をデザインすることによって、教科の常識を超えた新しいアイデアも生まれやすくなります。

Challenge Based Learningは、SDGsなどリアルな社会問題の解決に向け、テクノロジーを駆使し、仲間との協働を通して学んでいくProject Based Learningの一種です。

問題解決のためのプロジェクトを起こし、解決を目指して協働しながら探求していきます。ここに企業や研究者、NPOをつなげると学びが社会とシームレスになり、社会でHappiness Creatorとして生きていくイメージを子供たちが持てるようになります。目的を持ち、他者を意識することで深い学びが実現するのです。

これが3つのCの概要です。次回からはそれぞれをさらに詳しく見ていきます。

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