通常学級における教育のユニバーサルデザイン(4) 授業への出合わせ方を工夫する


星槎大学大学院教授 阿部 利彦





「授業のユニバーサルデザイン」についての誤解はまだあります。授業を簡単な内容にすることがユニバーサルデザイン化だという誤解です。簡単にするだけでは、面白い授業はつくれません。

子どもたちは、授業の冒頭に疑問を持ち、それが解決できたときにスッキリ感を味わうことができます。何も引っ掛かりがないのに「そうか!」「分かった!」という喜びは生まれません。分かりそうなのに分からない、知っているはずなのにどこか違う、というモヤモヤ感が、問題解決に向かう主体性を生むのです。ですから、あえて気にさせる、引っ掛かりをつくるよう「仕掛け」を授業に組み込みます。

つまり、授業の冒頭に「あれ?」「どうして?」「なんだかおかしいな」と思わせるような仕掛けを使って、子どもたちと授業の出合わせ方を工夫し、覚醒させるわけです。……

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