
星槎大学大学院教授 阿部 利彦
前回述べた「視覚化」は、授業のユニバーサルデザイン化において大変ポピュラーですが、もう一つ重要な言葉があります。それが「焦点化」です。焦点化とは、授業の狙いを絞り、ポイントを明確にすることです。
視覚化は、焦点化のための手だての一つと考えることもできます。そして焦点化はすなわち、授業の山場とも言えるでしょう。授業の山場、ポイントに向かっていくそのときに、置いていかれる子どもを減らす工夫が必要になります。
授業の焦点化に関連して、今日の授業の「めあて」を冒頭に提示する、というパターンが浸透しつつあります。……
この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。