【新たな英語学習のアプローチ(2)】CLIL展開のバリエーション

上智大学言語教育研究センター非常勤講師 山ノ内 麻美
前回、CLILは教科や社会的テーマについて学習するために、英語を「道具」として用いる教育法だと説明した。では、英語を使って教科学習を進めるイマージョン教育とは、どのような違いがあるのだろうか。

CLILの全体像をつかむために、理論上の位置付けを他の教育法と合わせて示した(図)。左側に進むほど、英語の言語形式を学習して文法や語彙(ごい)の定着を目指す性質がある。一方、右側に進むほど言語教育はほとんどせず、母語のように自然な言語習得を目指して、学校生活そのものを英語漬けにするスタイルとなる。

CLILはその中間に位置する。つまり、イマージョン教育と同じように英語で教科を学ぶが、文法や語彙など言語教育の視点も備わっているのだ。……

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