【IN-Child】「ニーズ」に基づく教育


琉球大学教育学部教授 韓 昌完



学期末に渡される成績表を開く瞬間。自分に対する評価に、ある者は期待し、ある者は鬱々(うつうつ)とする。学校の成績は、受けた試験の点数から算出され、明確な段階(数字やアルファベット、記号など)となって示されていた。そして多くの場面において、われわれは成績の優劣によって「勝者」と「敗者」に分けられた。

ある研究によれば、教員業務の観察から、成績表は点数で埋めなければならないという結論に至ったそうだ。つまり、子どもや保護者、校長などに報告する際、点数以外に客観的で正当な基準はなく、子どもに課題を遂行させるのに点数以上に良い材料がない。しかし、利便性(大人の事情)を求めたこの方法が、子どもへの教育成果を反映しているのかという疑問が残る。

学校環境の急激な変化と児童生徒の多様化により、個々のニーズや特徴に合わせた教育が喫緊の課題となっている。……

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