【新たな英語学習のアプローチ(9)】高校の授業案

上智大学言語教育研究センター非常勤講師 山ノ内 麻美

一口に高校英語と言っても、学習者の全般的な学力や興味関心は学校によって異なる。大学受験を主眼に置く学校は国内外のさまざまな社会テーマを扱い、専門学校への進学や就職を希望する生徒が多い学校では、スポーツや看護、ファッションなど学習者の興味・関心やニーズに合わせた内容にすることで、学習意欲の向上も期待できる。いずれにせよ、中学校(一部小学校も含む)で培った英語力を土台として、さらに語彙(ごい)力や表現力を伸ばしながら、思考力を育てていきたい。

授業の最終ゴールは「地球温暖化についての学習を通し、個人で取り組むことのできる対策を提案する」と設定した。

①Pre-task

4Cフレームワーク

環境活動家であるGreta Thunberg氏の活動やスピーチを取り上げる。また環境省のデータや数値を引用し、世界がどのような事態に直面しているか現状を把握する。

②Presentation task

地球温暖化の仕組みについて説明し、必須語彙を練習する。地球温暖化に関する長文を読解し、各段落の要旨をつかむ練習と、質問を先読みして必要な情報だけを探す練習をする。

Greta Thunberg氏のオーストリア世界会議でのスピーチを聞き、細かい数字の聞き取りをする。

③Processing task

地球温暖化対策として、個人ができる対策にどのようなものがあるか調べる。さらにグループでどのような対策が有効で実現可能かを話し合う。

④Production task

③で話し合った地球温暖化対策を実行して、その過程を発表する。

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