【学習科学と先端技術の可能性(3)】今後のEdTechを支える学習理論

聖心女子大学教授 益川 弘如
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学習科学と先端技術の可能性
前回、旧来の学習理論(行動主義)に基づいている限り、先端技術を活用した個別最適化には限界があると述べた。

新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善の推進によって、「生きて働く知識・技能の習得」「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成」「学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性の涵養(かんよう)」の3つの柱、つまり資質・能力を一体的に育んでいく重要性をうたっている。この考え方は、学習科学の研究領域の根底にある最新の学習理論にも対応している。

現代の学習科学では、認知心理学や認知科学分野での「人はいかに学ぶか」の研究成果にのっとり、「知識は社会的に構成される」とする学習理論を基盤としている。……

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