【探究的な問題解決能力(11)】統計グラフ全国コンクール

国立教育政策研究所統括研究官 坂谷内 勝
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統計グラフ全国コンクールは、1953年に「統計図表コンクール」の名称で始まり、以後毎年実施され、2019年度は第67回目となりました。

現在このコンクールは、公益財団法人統計情報研究開発センターが主催し、総務省、文部科学省、全国統計教育研究協議会、NHKなどが後援しています。毎年度、各都道府県のホームページに実施に関する情報(応募方法、応募先、締め切りなど)が掲載されますので、興味のある人は「○○県 グラフコンクール」と検索してみてください。

過去の入賞作品は、統計情報研究開発センターのホームページに掲載されています。今年度は、根岸浩志朗さん(茨城県茨城中学校2年)と鈴木隆生さん(茨城県日立市立河原子中学校1年)の合作「探そう!! なりたい自分。Let’s make a life plan.」が総務大臣賞に選ばれました。この作品(図)では、約200人の中学生から得られた調査結果を、棒グラフ、帯グラフ、円グラフを用いて分かりやすく解説しています。

根岸浩志朗さんと鈴木隆生さんの作品

例えば、理想の結婚年齢は男女共に「25歳」がトップであることや、日本が抱えている問題として最も多かった回答が「高齢化によって、財政が悪化し、医療や年金等の給付額が下がったり、税金や社会保険料等の負担額が上がったりして、生活が苦しくなる」であることが分かります。

コンクールに応募しようとするとき、まず始めに、この統計グラフで何を表現したいのか、何が分かったのか、何を伝えたいのか、何を訴えたいのかを決めましょう。これを作品のテーマと呼びます。

作品のテーマが決まったら、そのテーマについていろいろ調べてみて、統計グラフの元となる観察記録、調査データ、統計データなどを集めましょう。そして、調べた内容を分類・整理し、時には加工したり、興味深い事実を読み取ったりして、コンクールに出品する統計グラフの作品を完成させましょう。

読書感想文や音楽は苦手だけれど統計グラフには自信があるという児童生徒には、ぜひ挑戦していただきたいコンクールです。

(おわり)

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