【「ギフテッド」の子供たち(7)】論理的な説得の難しさ

どんぐり発達クリニック、ギフテッド研究所理事長 宮尾 益知
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「ギフテッド」の子供たち―天才が過ごせる環境づくり―
多くの母親は、自分の思うようにスムーズに進行していく日常生活を理想としている。そんな母親の気持ちに共感しながら行動できれば完璧なのだろうが、子供にとってこれほど難しいことはない。

自分本位で衝動的、こだわりが強く感覚過敏があり、興味のあることしか行わないギフテッドの子供であればなおさらである。母親にとってギフテッド、あるいは2Eの子供たちは、極論すると最も相性の悪い子供である。母親が論理的に説得しようとすればするほど、個人の論理で返されてしまう。世の中の全ての出来事を論理的に説明しようとすれば可能だが、世界は論理だけで成立するものではない。筆者も相談を受けたとき、知的で論理性の高い子供には論理で説得しないよう勧めている。 

ある有名な大学教授は妻とけんかすると、白板に妻の問題点や悪いところを列挙して論理的に説明していくそうだ。……

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