【学習科学と先端技術の可能性(8)】先端技術を活用したCBTの動向と課題

聖心女子大学教授 益川 弘如
この連載の一覧
学習科学と先端技術の可能性
先端技術の進展に伴い、テストもペーパーテストからCBT(Computer Based Testing)へのシフトや研究が進んでいる。OECDのPISA調査や資格試験など、すでにCBTを導入しているものも多い。CBTによるメリットと課題は何だろうか。

紙と比べて明らかに違うのは、画面上でさまざまな操作ができる点、豊かな表現を扱える点だ。例えば、OECDはPISA2015の科学的リテラシー予備調査から「暑い日のランニング」という問題を公開している。

この問題では、ランナーが1時間走った時点での汗の量、水分の喪失、体温が、気温と湿度にどう影響されるかについて、気温と湿度の条件設定スライドバーを動かして解答者が自由にシミュレーションできる。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。