【こども哲学(5)】アジールとしての哲学対話

NPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ
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日常の疑問を問い、考える こども哲学
猫も杓子(しゃくし)もアクティブ・ラーニングというご時世になって久しいが、中学生相手に対話型の授業をするのは、はっきり言って難しい。自分の意見を人前で真面目に語ることがいちばんかっこ悪く感じられる年頃であるから、ずっと下を向いて押し黙ったり、友達同士でふざけて他の人の発言をちゃかしたりして、なんとかその場をやり過ごそうとするのである。

こうした実情を無視して無理やりアクティブ・ラーニングを導入しても、内容は空疎で単なる形式的な活動に終わる。これは教員なら誰しも気付いていることである。

筆者は中学校で8年にわたって哲学対話の授業に専従してきたが、その経験を通してだいぶ分かってきたことがある。……

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