【学校安全のリデザイン(9)】見守り空白地帯の1人区間対策

日本こどもの安全教育総合研究所理事長 宮田 美恵子
この連載の一覧
学校安全のリデザイン 災害、事件、事故から身を守る
子供を狙った略取誘拐はこの10年微増傾向にあり、重大な事件もいまだ後を絶たない。対策の1つである見守り活動は、学区域の子供全体に目を向けることによって、犯罪の抑止に一定の成果を上げてきた。

しかし限られた人数のボランティアで活動する中、「見守りの空白地帯」が生じている。児童は集団や複数で下校しても、友達と別れれば最後は一人になる。警察庁によると、この分岐点から自宅までのわずかな距離や時間の中での被害が3割を超えるという。

犯罪の発生状況を示した理論「ルーティン・アクティビティ・セオリー」では、犯罪発生条件の1つである「監視者の不在」、すなわち人目がない状況下で犯罪発生の確率が高まる点を指摘している。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。