【シティズンシップ教育の可能性(3)】総合学習の視点から

日本シティズンシップ教育学会
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シティズンシップ教育の可能性
シティズンシップ教育が日本の教育界で頻繁に話題に上るようになった2000年代後半は、学習指導要領の改訂により「生きる力」の育成と連動した「総合的な学習の時間」(総合学習)が導入され、学校現場において国際理解、情報、環境、福祉などに関する多様な実践が試みられるようになった時期と重なる。

シティズンシップ教育は、単なる知識学習ではなく、具体的な諸問題に対する調査、議論、判断を重視し、その成果を学校や社会の活動に生かす(社会形成・参加)ことを狙いとするものである。社会参加や問題解決的な学習方法、横断的・総合的なアプローチなどは、総合学習の目指す方向性と合致する。

総合学習は「変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること」を目標とし、「思考力・判断力・表現力等が求められる『知識基盤社会』の時代において、ますます重要な役割を果たすもの」(文科省)とされる。……

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