【日米の学校(6)】「ゼペット!」(後)

東京学芸大学附属国際中等教育学校副校長 雨宮 真一
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グローバル教師が見た日米の学校
渡米して1カ月ほど過ぎたころだろうか。週末に家族3人で公園に出掛け、ちょっと休憩しようとベンチに座ったときだった。8歳の娘は私に向かって “Scooch.”(ちょっとつめてよ)と言って隣にちょこんと座った。

現地校に通い始めると、教師や友達が使う英語のフレーズを次々と音として覚えて帰宅し、両親に意味を確認する日々が続いていた。“Can I ?”(私もやっていい?)や“Oh, my gosh !”(なんてことだ!)など、短くて何度も繰り返される、簡単なフレーズが多かったが、初めて日本の中学や高校では教えない英語を使った。「Scooch…だって?」私は驚きの目でわが子を見た。

程なく、即座には対応できない事態が発生した。……

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