【寛容な教室のつくり方(7)】「個人が尊重される社会」の実現に向けて

弁護士・特定非営利活動法人ストップいじめ!ナビ理事 真下 麻里子
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寛容な教室のつくり方~弁護士からの提案~


前回、私は「友達から借りたDVDに傷を付けて返してしまった子が、その友達を含むグループの子たちから仲間はずれにされる」という事例において、DVDを傷つけられて腹を立てること自体は「自由」(憲法19条「内心の自由」)で問題がないこと、その解決手段として「いじめ」(いじめ防止対策推進法2条1項)を選択したのが問題であることを述べました。

その上で、それを子どもに伝える方法として、「他の手段を選択『すべき』」と論じてしまうのは「力のコミュニケーション」(第1~3回)になる可能性があるから気を付けなければならないと述べました。

私が「力のコミュニケーション」と呼んでいるものは、その場にいる「私」でも「あなた」でもない「第三者」が作った規範を持ち出し、それを相手に強制しようとしてしまうことです。……

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