【片付けから始める学校の働き方改革(6)】教材室の片付け方

学校整理収納アドバイザー 丸山 瞬
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個人机の整理整頓でコツをつかんだら、職員室を飛び出して教材室を片付けてみよう。片付ける場所は校務分掌表にのっとって行う。中学校の美術科教員なら美術準備室、小学校の体育主任なら体育倉庫といった具合にだ。もし、担当教科以外を片付けたい場合は、主任の先生に許可を取ろう。散らかっているからといって校務分掌の範囲外を勝手に片付けることは、思春期の息子の部屋を片付けるオカンと同義なので避けるのが吉。

小学校の算数教材室を例に説明する。さあ、マスクと手袋をつけて。冒険へ出発だ!

まずは不用なモノを取り除く。「古い」「汚れている」「多すぎる」「壊れている」「使いづらい」「今は使っていない」「存在を忘れている」のうち、どれか一つにでも当てはまるモノは捨てられるかどうか検討する。整理したことで棚が浮いたら、それも取り除こう。

教材室を片付ければ、取りに来た人がすぐに目的のモノにたどり着ける

次に、グループ化する。同じ種類のモノをまとめよう。例えば、立体模型やおはじきなど、室内に点在している場合は一カ所にまとめる。さらに、それらを使用する学年ごとにまとめて棚に配置すれば、取りに来た先生が迷わず教材にたどり着ける。この技を「グルーピング」と言う。

次に、モノの指定席をつくる。教材の配置を考えたら、棚や入れ物に文字シールを貼ってモノの指定席をつくろう。この技を「ラベリング」という。返す場所を細かく決めれば決めるほど、散らかりにくくなる。手順を一つずつ踏めば、使いやすい算数教材室は誰にでもつくれる。

快適性がどれだけ向上したのか、次の労働安全衛生法の基準に照らし合わせてみる。バインダーとチェックリスト、鉛筆を持って。終わったらシュークリームがあるから頑張って。あと少し。

  • 整理整頓がされており、室内が清潔に保たれている。
  • 窓をふさぐモノがなく、十分な光を室内に取り込める。
  • 表示や注意書きが適切にされており、分かりやすい。
  • 地震で落ちてくるモノが棚の上に置かれていない。
  • 通路の間隔が広く、床にモノが置かれていない。

整理整頓をする際は、これらの基準を満たし、安全で快適な場所になるように心掛けたい。不十分であれば、レイアウト変更や掃除をしてより良くすることも大切である。クリアした後は中庭でコーヒーとデザートを食べよう。片付けと休憩はセットだ。

自分の片付けスキルが上がり楽しくなってきたら、周りの先生を巻き込んで理科室や音楽室などの特別教室を片付けることにチャレンジしてほしい。分からないことは聞けばいいし、協力してほしいときは頼めばいい。あなたの力を学校全体に還元することで、働き方改革は加速していく。

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