【子どもアドボカシー(2)】聴かれなかった子どもの声

熊本学園大学教授 堀 正嗣
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子どものSOSを見逃さない 子どもアドボカシー


厚生労働省による子どもアドボカシー制度検討の動きが加速するようになったのは、2018年3月に起きた東京都目黒区の船戸結愛さん=当時(5)=と、2019年1月に千葉県野田市で起きた栗原心愛さん=当時(10)=の虐待死事件があったからである。
結愛さんのノートには次のように書かれていた。

「ママ もうパパとママに いわれなくても しっかりとじぶんから きょうよりかもっとあしたは できるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」

このノートが書かれた当時、結愛さんに対する苛烈な虐待が行われており、暴力・暴言による支配とコントロールの下に置かれていた。……

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