【困った保護者とどう向き合うか(4)】保護者問題にはどのような原因・背景があるか

日本大学文理学部教授 佐藤 晴雄
この連載の一覧
「困った保護者」とどう向き合うか


学校を困らせるのはクレームだけではない。保護者の問題行動もしかりである。給食費の未納や運動会での飲酒は広く知られているが、教師のあら探しのためにいきなり授業中の教室に乱入する母親、気に入らない教師に暴力を振るう父親などもいる。

なぜ、そうした問題を起こすのか、原因は単純ではない。例えば、不満が蓄積してきて限界点を超えたときに、クレームを申し出るような場合がある(嶋崎政男による)。また、ダイナマイトの導火線のように、不満の「着火点」と「発火点」が異なる場合もある(小野田正利による)。家庭問題のもつれが着火になり、これが学校に向けて発火するようなケースだ。

また、氷山の一角のように、クレームの根底に大きな不満が隠れているケースもある。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。