【片付けから始める学校の働き方改革(8)】快適で効率的な職員室で働こう

学校整理収納アドバイザー 丸山 瞬
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職員室は、教育活動の「コア」である。授業の準備や成績処理、会議や電話での保護者対応に至るまで、全てこの部屋で行われている。そう考えても、多くの先生が過ごす職員室の環境改善は、教育をより良くすることに直結するのではないだろうか。

では、「良い教育ができる職員室」とは、一体どのような環境なのだろうか。公園の中を散歩でもしながら、リラックスして思いをはせてみよう。

まず、作業がスムーズにできるよう、モノが厳選され、整理整頓されているとよい。情報は一つにまとめられ、みんなが検索できる形にする。公園の遊具と広場が分けられているように、使う人のニーズによって個人机とは別に作業スペースを設けてもよい。時には休めるようにソファがあって、猫なんかがいたら癒されながら仕事がはかどるかもしれない。

こんなふうに想像するとワクワクしてくる。ぜひ、職場のみんなとも話してみて、快適で効率的に働ける職場環境を創造していこうではないか。

普段の職員室内は、必要なモノと不用なモノが混在した状態なので、まずはそうした現状に気付き、モノの総量を減らしていく必要がある。職員同士で話し合い、「3年以上前の教育誌は廃棄する」「数が多い文房具は厳選する」などの簡単なルールを決めることで、作業は気持ち良く進む。

部屋のレイアウトを工夫することで、作業動線を改善できる

教育誌や文房具、その他の不用なモノが減ってくると、棚に空きスペースが生まれる。そこで2つの棚のモノを1つにまとめて空いた棚を撤去すると、職員室内には空きスペースが生まれる。この「余白」を大事に活用しよう。

余白があれば、部屋のレイアウト変更もできる。例えば、誰もが使いやすい位置にコピー機を移動させたり、バラバラの場所にあった管理文書を一つにまとめたりすれば、作業動線を改善できる。

あるいは、テーブルと丸イスを設置すればちょっとした打ち合わせや休憩も可能だ。そのまま余白として残しておいても、すっきり広々と居心地の良い空間になる。このように、快適で効率的な職員室づくりに余白は欠かせないのだ。

教員として働いていると、子供のことを優先するあまり、自分たちが働く環境の改善は後回しになってしまう。懸命に働く同僚に気を遣って、意見を伝えられないこともあるだろう。でも、自分たちの毎日の働き方は何よりも大事だ。明るく前向きに提案してみるのも大切なんじゃないだろうか。

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