【子どもアドボカシー(3)】子どもは、すでに今、人間なのだ

熊本学園大学教授 堀 正嗣
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子どものSOSを見逃さない 子どもアドボカシー


子どもの声が軽く扱われる背景には、「女、子どもは黙っていろ」という文化がある。おとなの男性が力を持ち、女性や子どもの声を抑え込んできたのである。

子ども虐待の背後に、母親へのDVがあることは少なくない。例えば虐待で亡くなった栗原心愛さんの母親のなぎさ被告は、父親の勇一郎被告から、「お前は無能だ。何もできないバカだ」との暴言を受け、親族や友人との連絡を禁じられていた。さらに電話やお金の使い方も細かく管理され、暴力も受けていたという。

このような支配とコントロールの中で、女性は心の声を表に出すことができなくなっていくのである。……

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