【困った保護者とどう向き合うか(7)】代理人の要求にどう対応すべきか

日本大学文理学部教授 佐藤 晴雄
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「困った保護者」とどう向き合うか


埼玉県のある市立中学校での話である。修学旅行を数カ月後に控えたある日、強面の男性が校門の前に街宣車で乗り付け、「ある女子生徒の代理人」と称して校長室を訪問してきた。その生徒を「修学旅行に参加させよ」と言うのである。

その学校では髪の毛を染めないよう指導していたが、女子生徒は金髪に近い茶髪のまま登校し続けていた。そのため、修学旅行に参加したければ黒髪に戻すよう促していた。これに反発した女子生徒は「自称代理人」に相談し、その男が「茶髪のまま参加させよ」と校長に直談判しに来たのである。

この訪問を受けた校長は自称代理人の態度にたじろぎ、恐怖さえ感じたという。……

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