【新時代のリスクマネジメント(6)】事前の危機管理

常葉大学教授 木宮 敬信
この連載の一覧
新時代のリスクマネジメント―不測の事態にどう備えるか―


前回、危機管理マニュアルの作成の際は、「事前」「個別(発生時)」「事後」の3段階を想定することや、作成後も適宜PDCAサイクルに沿って見直し、修正を行うことが重要であると述べました。今回は、危機管理の3段階の中から「事前」の危機管理について考えてみましょう。

まず重要なことは、地域や学校規模などの実情を踏まえ、それぞれの学校における危機事象を明確に想定することです。また、危機事象が多岐にわたる場合は、防災や防犯といった学校安全の領域ごとに、共通化したマニュアルを作成することも推奨されます。

今回の新型コロナウイルス感染症は明らかに学校の危機事象と言えますが、これまで感染症対策についての危機管理マニュアルを作成していた学校は少数だったのではないでしょうか。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。