【スクールソーシャルワーク(4)】SSWのミクロレベルとその特徴 社会性の原理、現実性の原理

大阪府立大学教授 山野 則子
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子どものSOSを見逃さない スクールソーシャルワーク


前回は、スクールカウンセラー(SC)や教育相談員との差異でもある、スクールソーシャルワーカー(SSWer)の価値や全体像について概観した。スクールソーシャルワーク(SSW)の対象は、ミクロ、メゾ、マクロのレベルがある。今回はミクロレベルの活動を紹介する。

児童虐待事例から検討してみる。児童虐待の当事者が「私は虐待しています」と相談に来ることはほとんどない。事実を隠そうとするがゆえに、学校関係者に対して威圧的であったり、逆に非常に丁寧だったりする。

第1回で挙げた、乳幼児と小3を連れた父子家庭の転入(野田市の事件)や卒業直前の小6の転入(川崎市の事件)など、直感的に違和感がある場合、レッテルを貼り思考停止するのではなく、まずは「あれ? 大丈夫?」と構想する(アドボケイト)ところから始まる。……

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