【コロナ時代の若手教師自己研鑽術(2)】発問・指示・説明の腕を磨く

川崎市公立小学校教諭 土居 正博
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前回は、子供同士の関わりが制限されるコロナ時代だからこそ一斉授業を見つめ直し、腕を磨くべきということを述べました。今回はさらに詳しく、一斉授業の技術について考えていきたいと思います。

古くから、一斉授業における教師による指導言は、3つに分けられるとされてきました。発問・指示・説明です。一斉授業の腕を磨くということは、この3つをうまく機能させる形で計画・実行できるようになることと言っても過言ではありません。そこで、私なりに考えているこれら指導言の力量を高めていくポイントをご紹介します。

発問の質を高めるには、とにかく教材研究を深めることです。そのためには、指導書に目を通すだけでなく、教師自身が教材と向き合い、自分なりの気付きを得るようにしましょう。

例えば国語科なら、授業で扱う物語や説明文を、教師自身が読み込むのです。その過程で必ず、物語や説明文についての気付きがあるはずなので、それを発問づくりにつなげていくのです。そうすれば、自分なりに発問をつくれるようになっていきます。

指示の質を高めるには、「簡潔・端的」を意識することです。若手教師の多くは指示がうまくありません。その原因のほとんどは、一度にたくさん指示を出しすぎるからです。「まず〇〇をして、次に××をしてください。あ、その前に△△をしてください」などと言った具合にです。

まずは子供に出したい指示を細分化し、簡潔・端的に指示するよう心掛けていきましょう。そして、それらを子供目線から考えて、子供が動きやすい順番に配列していくとよいでしょう。

説明の質を高めるには、具体と抽象を意識することです。子供たちにはなるべく具体的に説明すべきです。中でも重要なのは「例え話」で、難しい内容も、子供たちの生活に身近なことなどに例えることで、分かりやすくなります。

一方で、具体的な話ばかりでは、伝えたいことが伝えられません。あくまでも伝えたい抽象的な内容があってこその具体的な話であり、「例え話」なのです。ですから、具体と抽象を意識的に使い分けながら説明をしていくようにすると、説明する力がグッと高まります。

以上、簡単ではありますが、3つの指導言を磨いていく上でのポイントをご紹介しました。次回は、授業を振り返り、これらの力量を高めていくために有効な「授業記録」の概要や書き方について述べていこうと思います。

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