【スクールソーシャルワーク(6)】チーム学校をつくる ②スクリーニング会議の重要性

大阪府立大学教授 山野 則子
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子どものSOSを見逃さない スクールソーシャルワーク


児童虐待を起こした保護者の執拗(しつよう)な要求に、担任教師が翻弄(ほんろう)されて過労死に至り、そのご家族が公務災害を要求した裁判に関わったことがある。教育に熱い思いを持った優しい教師だったという。子どものことを思うが故に、理不尽な要求、頻繁にかかる電話などに苦しめられたのだった。

1990年代、筆者が「教師へのメッセージ:ひとりでかかえこまないで」というキャッチフレーズの下で活動していたころの出来事である。ご家族は、筆者の主張する連携やチームが学校内にできていれば、状況は変わっていたかもしれないと話されていた。

係員・係長・課長・所長などのライン構造の下で動き、リスク時には複数で対応する福祉とは、学校の組織体制は違う。……

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