【ポストコロナと教育格差(2)】長期休校「家庭学習」の限界

広島経済大学准教授 前馬 優策
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ポストコロナと教育格差

コロナ感染拡大による休校期間中は、いつにも増して「家庭の力」が問われていた。緊急事態に学校や自治体が講じられた対策には限りがあり、「学校は何もやってくれない」という不満を抱いた保護者もいただろう。学校からもらってきた課題を子供と一緒になってやったり、追加の学習教材や学習機会を与えたりしていた保護者もいたに違いない。

米国を中心とした研究が明らかにしてきたところでは、学力格差は長い夏休みの間に拡大する。「平等化装置」としての学校の機能が働かず、家庭ごとの教育機会や教育方針の差が、子供たちの学力格差へとダイレクトに結び付くのである。

普段の日本の夏休みでは、1学期の既習事項に基づいた宿題が課されたり、補習教室などが行われたりもするが、今回のコロナ休校ではそこまで計画がされていなかった。……

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