【ポストコロナと教育格差(3)】家庭環境の急変と学校

広島経済大学准教授 前馬 優策
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ポストコロナと教育格差

前回は、「標準」の家庭を前提とすることの課題を述べた。今回は母子家庭に焦点を当てつつ、家庭環境の急変について考えてみたい。

6月末に発表された5月の完全失業率(季節調整値)は2.9%。近年は下がり続けていたが、コロナ流行以来、上昇を続けている。就業者数は雇用形態にかかわらず前年同時期よりも減少し、正規職員・従業員が3534万人(1万人減)、非正規職員・従業員が2045万人(61万人減)となっている。仮に正規と非正規が同じ人数だったとすると、非正規の減少者数は正規の100倍に上る。非正規雇用下にある人々が、不安定な状況にあることが改めて浮き彫りになった。

もともと、日本では7人に1人の子供が「子供の貧困」状態である。……

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