【コロナ時代の若手教師自己研鑽術(6)】読書で力量を高める

川崎市公立小学校教諭 土居 正博
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今回のテーマは読書です。読書をすれば教師としての力量がすぐに上がるわけではありませんが、力量の高い教師で読書をしていない人はいません。それくらい教師の自己研さんに読書は不可欠です。

なぜ、教師にとって読書は不可欠なのでしょうか。それは、子供たちに授業をし、教えることが教師の仕事だからです。

子供に一のことを教えるのに、教師も一のことしか知らなければ、その授業は絶対に奥深いものになりません。表層的な知識しか教えることができないでしょう。

反対に、教師が教える内容に関する本やその指導法に関する本を読んでいて、一どころか百も二百もの知識があれば、授業で扱う内容は奥深くなり、学問の楽しさをも子供たちに伝えられる授業になる可能性が高まります。このように、読書量はその教師の授業の質に大きく関係してくるのです。

また、読書量は授業だけでなく、学級経営や子供との関わりにも大きく関係してきます。

例えば、学級経営に関する本を読めば自分の学級経営をより良いものにしていくことができますし、心理学や発達障害の本を読めば一人一人の子供をより深く理解できることにもつながります。

ですから、まだ経験の浅い若手教師は、とにかく読書をたくさんするようにしましょう。読む本のテーマは、自分が関心のあることでもよいですし、自分が困っていることでもよいでしょう。とにかく多読することから始めていきましょう。

とはいえ、忙しい教育現場です。毎日の授業や学級事務、そしてコロナ対策の消毒作業などを終えると、読書をする時間など取れないという人もいるかもしれません。

そこで私がおススメするのは、通勤時間の見直しです。通勤時間、スマホばかりいじっていませんか。その時間を読書に換えてみましょう。必ずその成果が、教室での子供の成長という形となって表れる日が訪れます。どんな形であれ、苦しくてもまずは1カ月間、読書を続けてみてください。読書を「習慣」にするのです。

また、読んでおしまいではなく、必ずアウトプットするよう心掛けましょう。読んだ内容をノートに整理する、誰かに話してみる、教室で実際に実践する。インプットするだけでなく、アウトプットもセットで行うことで、本の内容が本当の意味で自分のものになっていきます。

読書が習慣化され余裕が出てきたら、学術書や論文、教育分野以外の本も読んでいくと、さらに幅が広がるでしょう。

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