【学びの手段は、多い方が面白い(4)】「先生あのね」で学園生とコミュニケーション

茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校校長 毛利 靖
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前回、自校の教員が作成したオンライン動画をホームページから学園生に配信したことについて紹介したが、どの学園生が閲覧しているかどうかを確認する手段はなく、全体的なアクセス数を確認する程度であった。しかし、担任としては休校が長期にわたる中で子供たちがどのような生活を送り、どんな悩みを抱えているのかを把握したいところであった。

そこで、本校の教務主任が考えたのが、Microsoft Formsで作成したアンケートをホームページ上に掲載し、学園生から回答してもらうというものであった。このアンケートを「先生あのね」というネーミングにした。子供たちが思わずクリックしたくなるようにとの思いを込めてである。

「先生あのね」に寄せられた質問に対する教員の回答

アンケートには、「名前」「あなたの健康状態」「きのうがんばったこと」「今日がんばりたいこと」「先生にきいてほしいこと」の項目があり、学園生が自由に記述できるようになっている。

教員からの返事は、アンケートの回答内容によって変えた。心のケアが必要な場合は、電話連絡をとった。全体に知らせてもよいものはホームページに掲載した。

例えば「先生は休みの日は何しているのですか?」「カブトムシを飼っているのですが、体に黒い点ができました。大丈夫でしょうか?」などの質問に対する回答は、全員が閲覧できるようにホームページに掲載した。こうすることで、他の友達が今何をしているのかが分かり、会えなくてもつながっていることを実感できると考えたからである。

中には、虐待が疑われる投稿もあり、担任がその学園生との連絡を定期的に取るなどの事案もあった。

このように、学校が子供の状況を把握しづらい状況の中でも、こうした取り組みを行うことで、子供とコミュニケーションを取ることが可能となった。つくば市では、全ての教員にOffice365のアカウントが与えられていて、Microsoft Formsを利用できるようになっている。そのおかげで、全学年の教員がこれを活用して、休校中の学園生との意思疎通を図ることができた。

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