【Withコロナから見たGIGAスクール構想(1)】オンライン授業はなぜ注目されたか

埼玉県川越市立新宿小学校教諭 鈴谷 大輔
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新型コロナウイルス感染症の拡大による臨時休校が長引き、子供たちは数カ月の間、自宅で過ごすことになりました。休校が長引く中で、子供も保護者も学習や生活の悩みが増え、ストレスを感じることが多かったのではないかと思います。同時に休校期間中は、いかに学びを保障するかが課題となりました。

文部科学省が出した「新型コロナウイルス感染症対策のために小学校、中学校、高等学校等において臨時休業を行う場合の学習の保障等について(通知)」(2020年4月21日付)では、学校が臨時休校中であっても最低限取り組むべき事項などが示されました。

同通知には、「ICTを最大限活用して遠隔で対応することが極めて効果的であることを踏まえ、今回が緊急時であることにも鑑みると、学校設置者や各学校の平常時における一律の各種ICT活用ルールにとらわれることなく、家庭環境やセキュリティーに留意しながらも、まずは家庭のパソコンやタブレット、スマートフォン等の活用、学校の端末の持ち帰りなど、ICT環境の積極的な活用に向け、あらゆる工夫をすること」とあり、喫緊の課題である学びの保障のためにICTの積極的な活用を促しています。しかしながら、現実には子供たちは自宅で教科書やプリントで学ぶ状況が続き、授業を受けられない中での学習は困難だったことでしょう。

このような状況で、オンライン授業が注目されるようになりました。「オンライン授業」と呼べるものには、大きく分けて次の三つがあります。

①ビデオ会議ツールを用いた交流や学習(Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどを活用して)
②動画配信による学習(NHK for SchoolやYouTubeなどを活用して)
③LMS(Learning Management System)を用いた学習(Microsoft Teams、Google Classroomなどを活用して)

これら三つがすぐに活用ができなくても、プリント学習の助けとなるよう、NHK for Schoolなどのおすすめ動画リストを配布するなど、できるところから始めることもできます。

しかしながら、今回の休校期間中は、これらどの方策を取ったところも、全てが順調に進んだケースはごく少数であり、少なからず壁を乗り越えて来たところが大多数です。

次回は、「休校期間中にオンライン授業に取り組んだところは」をテーマに、オンライン授業の導入と課題について取り上げます。

【プロフィール】

鈴谷大輔(すずや・だいすけ) 埼玉県川越市立新宿(あらじゅく)小学校教諭。「みんなのコード」プログラミング指導教員養成塾修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。「Maker Faire Tokyo 2019」(東京ビッグサイト)「STEAM教育ツール、どう選ぶ? どう使う?」に登壇。Type_T(とにかくやってみるプログラミング教育ティーチャーズ)代表。

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