【ポストコロナと教育格差(9)】「機会の保障」を超えた「学力保障」を見据えて

広島経済大学准教授 前馬 優策
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ポストコロナと教育格差

6月初旬に出された文部科学省の「学びの保障」総合対策パッケージには、「学びの保障」という言葉とともに「学習保障」という言葉が出てくる。コロナ禍によって奪われた学びや学習を取り戻し、今後も学習活動をストップさせないことが、その主眼である。

ただし、本連載で繰り返し述べてきたように、もともと日本社会には親の学歴や収入などの社会経済的背景による教育機会の格差があり、コロナ禍という特殊な状況下においても多様な格差があらわになっている。

そうした状況の中で求められるのは、全体的な学びの保障とともに、学習機会の格差を埋め合わせること、そして今後、いかなる状況でも教育機会の格差が生じないように努めることである。……

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