【Withコロナから見たGIGAスクール構想(7)】普段の授業でも活用を

埼玉県川越市立新宿小学校教諭 鈴谷 大輔
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GIGAスクール構想が本当の意味で実現するかは、各校での活用にかかっていると言えます。では活用を促進するために大事な点は何でしょうか。一つは「環境整備」、もう一つは「ICTの良さを実感できるようにすること」です。

一つ目の「環境整備」ですが、これは単純にICT機器の導入だけではありません。ICT機器が学校に整備されているのに、ほとんど使われていない様子を目にしたことがある人は多いことでしょう。活用のためには、各校の情報教育主任を中心に、使用する上でのハードルを下げるような環境づくりが必要です。

例えば、それぞれの機器ごとに写真入りの取扱説明書を作ることができれば、初めて利用する先生でも使いやすくなります。また、パソコン室の壁などにプログラミング教育で必要なコンピュータ(micro:bitなど)の使い方や、ビジュアルプログラミングの説明が張られていれば、児童生徒がそれを見て操作を始めることができます。

あるいは校内研修で、実物投影機の設置方法や効果的な使い方を学んだり、プログラミング教育の第一歩として「アンプラグド型」で体を使って動いたり、Hour of Codeなどのチュートリアルをしたりするのもよいかもしれません。ICT支援員を効果的に活用したり、ICTをよく活用している先生に使い方を紹介してもらったりするのも一案です。

二つ目の「ICTの良さを実感できるようにすること」については、すでに1人1台環境となっている学校を例に紹介します。1人1台あると、資料を共有したり、学びの個別最適化を進めたりすることが容易になります。

例えば、授業の初めに共有した資料を見ながら前回の振り返りをし、本時の学習について確認します。自習用教材が入っていれば、一人一人が適した問題を解くこともできます。

また、先生は端末を利用して子供たちの学習状況をチェックします。学習感想を集約することもでき、これらを記録として残しておけば他の先生が指導するときにも参考になりますし、自身が授業を振り返る材料にもなります。ICTを使うことで「主体的・対話的で深い学び」の一助にもなりますし、課題を抱えた児童へ効果的な支援もできます。

見誤ってはいけないのは、ICTを活用することが目的ではなく、手段や道具として使うことで各教科等の目標を達成することが目的であるということです。ツールとして有効に活用するためにも、今から少しずつ使ってみてはいかがでしょうか。

次回は、ICT活用が日常化されるにつれて起きてくるであろう、「教員に求められる授業観の変革」について、取り上げます。

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