【世界の学校、世界の潮流(2)】「今」「ここ」の幸せと子どもの将来

Demo代表・教育ファシリテーター 武田 緑
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世界の学校、世界の潮流


デンマークのコペンハーゲンで、障害のある青少年のための学校兼ユースセンターを訪れた際、玄関を通ってロビーに入ったところで「イチャイチャ」している高校生ぐらいのカップルを見つけました。そのシーンがほほ笑ましく印象的で、施設見学の後で校長先生に「ああいうことはよくあることですか?」と尋ねたのです。

すると、返ってきた答えは私の予想を超えたものでした。「障害がある彼らにも、他の若者たちと同じように若者時代を謳歌(おうか)する権利があります。私たちの仕事は、それをサポートすること。彼らの場合、身体的なハンデで恋人と寄り添いづらいこともあります。そんな時にもサポートしますよ。私たちの仕事は、決して職業訓練だけではありません」

自分の中に、「学校は、今がつらくても、将来のための準備をするところ」という考えが強く根付いていたことに気付いた瞬間でした。……

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