【教室には愛がいっぱい(10)】一人一人と対等な立場で向き合う

いもいも講師 薄田 京子
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子供と接していると、これまでの自分の考え方や固定概念をぶち破られることが、たびたびあります。そのたびに私は、その子が自分の思いを教えてくれたことにうれしくなり、そしてその思いを尊重してあげたいという気持ちになります。するとその子も、私のことを一人の人間として、対等に向き合ってくれるのです。

いもいもの子供たちは、スタッフを先生というより仲間、または友達というスタンスで接してくれます。スタッフやお父さん、お母さんも、全力で子供たちと遊んでいる姿がいもいもの特徴の一つです。

私がスタッフとして初めて、いもいもの2日連続の単発イベントに参加した時のことです。

ある男の子が1日目のイベントが終わって帰宅後、お母さんに「きょうちゃんっていう友達ができた」と話しました。2日目のお迎えの時に、そのお母さんは友達の「きょうちゃん」を探しました。そして、それが大人である私だと気付いた時は驚いたと、後で話してくださいました。

子供を評価しなくてはいけない――そんなジレンマから「先生にはならない」と決めた日のことを思えば、まさか子供から立場が対等である「友達」として見てもらえる日がくるなんて、本当にうれしかったことを昨日のことのように覚えています。その子は今、あそび教室の一員です。優しさと愛に溢れる子です。

今回、こちらで連載をさせていただくという貴重な機会をいただき、自分自身ととことん向き合い直す日々を過ごしました。そのことで私は今、心から子供をかわいい、愛したいという思いが強くなっています。

そして、それを実現できている背景には、多くの人との出会いと、その方たちからもらったたくさんの愛があるのだということに気付くことができました。私の拙い文章を見てくださり、そして何より自由にありのままに書かせてくださった編集の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

短い間ではありましたが、いもいもという場所があるということを少しでも多くの方に知っていただけたらうれしいです。ありがとうございました。

(おわり)

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